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木製書棚

依頼仮プレ中心徒然置き場。
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  • 2024/05/05

≪導書≫翠の森のひみつきち 仮プレ

愛らしい彼等を襲う悲しみ
そんな物は遠くへ追いやってしまいましょう


クルトに力を借りて
通路の段差に板立てかけ凍らせて
氷のスロープを作るわ
滑り落ちる先の床にドローリップ
「ご馳走が網にかかった。さて、誰から食ってやろうか」
なんてね
視界の悪い場所を選べば効果的かしら?

其の侭で転び難そうなら
タイミングを見て
足元をイェレに駆けて貰おうかしら
尾の炎が鬼火の様にも見えるかもしれないし
あら、貴方も悪い笑みね?
私自身は見つからぬ様
静かに物陰で様子見て

イスルギは
ステルスでの驚かし要員や皆の助力をお願いね
狩猟者の罠の腕前も見たい所だけれど

掃除は手早くブラウニーの力を借り
皆の掃除用具にも描いて
楽しむ為には
先ずは此処を綺麗にね
大事な秘密基地、ですもの。ね?

戯れる皆の姿に心和み自身もうずうず
ふわふわな毛並みにつぶらな瞳
お手、とすれば掌に乗る前足がまた可愛く
緩む頬が止められないわ

感謝の気持ちは私こそ
共に守れて嬉しかったわ
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白い子どもが運ぶもの 仮プレ

戦闘
立ち位置は後衛
前衛の背を支える様に4人並んで
更に後ろのフローレンスをも護れるようしっかと

ボアに吹き飛ばされても
その背は私達がしっかと支えるから
貴方達は前を頼むわね
猪突猛進とは違う
真っ直ぐな視線と思いで駆けて頂戴

相手へ暴走付与まではそれを優先
付与されるまでと
敵の『溜め』が回復じゃなかった場合は
BS付与を全てキャンセル
エンチャントはブレイクで解除を狙うわね

回復は
フローレンスを優先にしつつ適宜

二枚の壁越え
フローレンスが狙われるような事在れば
攻撃の手を削っても庇う位置へ
貴女の無事は、皆が願う事だから
無事の帰りを待つ人もいるでしょう?

戦闘後
KO後に暴走が解除されておらず
会話が成り立たない場合はキュアを
彼女らの言の葉が届く様願い

そうね…例えばもしも
此処を塞ぐ理由でもあるのなら
訊ね探ってみてもいいかしら
解消できることなら
叶えて去って貰ってもいいわよね

それでも無理なら皆に倣うわ
其れもまた私達の為す事だから

400字

◆アビリティ◆
・バルカン
・ストーンカース
・オラトリオ

宵歩き

 
ざわめく心を落ち着かせようと歩く宵闇。
きんと冷える空気ですら、中々頭に残る熱は収まらない。
理由は明白。
どうしようもない思いを昇華させたくて…静かな闇を一人行く。
 
―――カツン―――
 
更に一歩踏み出そうとした最中、小さな音一つ、足元に転がる石ころ。
飛んできた先を見れば―――彼だ。
 
「よお」
 
変わらぬ緊張感のない挨拶。
片手を上げ、仄か眠たげな視線を向けながら、薄い笑みと共に歩み寄る。
長い土色の一房が、夜風に揺れた。
……と、思えば。
 
―――ピシッ!
 
額に走る微かな痛み。
 
「~~~っ!何するのよっ」
「ったく、何て面してんだよ。眉間の皺は幸が逃げるんだぜ」
「貴方に、関係ないでしょう」
「出た、リィの常套句。冷たいねぇ。それが師と仰ぐ相手に言う台詞かよ」
「……師であることは認めるけれど、仰いだ覚えは一度もないわ」
「おーおー、冷たいねぇ」
 
大袈裟に両手を上げて首を振る様は芝居染みていて。
その滑稽さに毒気を抜かれてしまう。
小さくため息をつけば、またもや……
 
―――ピシッ!
 
「―――っ!だから……!」
「ため息も、幸が逃げるんだぜ。まったく、弟子の不幸を止めるなんていい師匠だろ」
「……一生言ってなさいよ」
「あれだろ。マギラント」
「……っ」
「わかってんよ。俺にだって見えてるし聞こえてんだ」
「……」
 
言い当てられてつぐんだ口。
自然と視線が彼を避けて地面へと走る。
大きなものが、頭に被さるのが――分かった。
骨ばった…彼の掌。
 
「怒れよ」
「……え?」
「怒ってんだろ。あいつの言葉に、やり方に」
「……」
「其れに呑まれるなら止めてやるさ。無理に無かったようにすんなって。
 でも、まー…きっと大丈夫じゃねぇの?
 お前が思ってるやつらもさ、そんなに弱かねえんじゃねぇの。
 天辺に立ってたんだろ、今までさ。あの歳で……って、実際の年齢しらねーけど。
 揺らいだら支えてやりゃいい、まだなんも始まってねぇよ。動くのはこれからだ。
 動くまでは、お前も心のままでいていいんじゃね?あいつらの為に怒るのもいい。
 冷静になんのは、事が始まってからでいいんじゃね?」
 
……この人は、いつだってそうだ。
何でも見通したようでいて……狡いのだ。
 
「ーーーっ!でぇい!!!
 おい待て、何で今俺に向かって魔道書の角当ててきた!?
 避けなかったら当ってたぜ?俺じゃなかったら当ってたぜ?直撃、青タンものだぜ!?」
「怒っていいって言ったじゃない。当てる心算だったのよ。なんで避けたの」
「いやいやいや。怒っていいとは言ったがよ。八つ当っていいとは言ってねえよ」
「なによ、ケチね」
「ケチでいいよ、痛いのは勘弁。ったく、可愛くねーな相変わらずよ」
「貴方相手に可愛くあろうなんて思ってないわよ」
「あーはいはい。わかってんよ。…ま、そんだけ言えりゃ上等だな」
 
避けた拍子に取った距離。
其れを少しずつ広げていく。
ああ、去るのだ、と思った。
 
「まあ、あれだ」
「なによ」
「これからどう転がるかはわかんねぇ。だからよ、今をお前のままでいな」
「……」
「そいつらにも、あんま心配かけんじゃねーぞ」
 
彼が示した先には、いつの間にか……小さな灯が揺れていて――
次に目を上げた時には…闇に消える、土色の一房が見えただけだった―――
 
……狡いわよ、本当に……
 
指先で、消えた皺に触れながら
踵を返した
 
言の葉に変えるのは癪だから
腕に抱く炎の彼へ
その力を少しだけ強めるに変えて

―――ありがとう―――


 

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軌跡


かさり。

小さな音を立てて、今まで目を通していた報告書の写しを机に伏せた。
日々を重ね、経てきた軌跡の欠片がそこに綴られている。

対峙した仮面憑きや異形、出会った人々、共に戦った仲間。
赴いた土地、目にした景色、刻んだ想い出……

為した仕事が報告書として綴られる。
そんな形式をとるようになってから、幾らの時間が過ぎただろうか。
一人で歩いた時間よりも、まだ少ないはずなのに、
こんなにも、自分の裡には多くのものが刻まれている……

そっと、目を閉じて、歩んだ軌跡を振り返れば、
心に浮かぶのは温かなもの。

決して温もり帯びたものばかりとは言い切れずとも、
確かに、刻んだものは、ここにある。

今までに歩んだ軌跡を思って
これからも歩み行く先を思って


「私は生きてゆくのね」


ただ一言、音に乗せた言の葉は
想いを乗せて、空気を揺らした

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夢見の傍にて

仄かな呻き声をあげ、寝返りをうつ。
眉間に寄った皺、下がった眉。
荒い息遣い。
 
夢を、見ているのだと。
小さな住人たちは、気づいていた。
時折に、彼女に訪れる、夢の夜。
 
寄り添う蒼に、見守る黒。
そんな中を、柔らかな毛並みを震わせて、
白い影が、緩やかな足取りで近付く。
 穏やかな眼差しを、眠る彼女へ向ければ、
そっと、その傍で食む仕草をして見せる。
 
荒い呼吸が徐々に治まり、
暫しの後には、穏やかなそれに変わる。
 
眠りを司る白き星霊は、
鳴き声ひとつ、傍に寄り添った。

穏やかな眠りがあるように、
叶うならば、食むことなく、眠れる夜が続くように。
願いて眠る。


 
そうなるまでは、幾夜でも、私が食んであげましょう
今までがそうであったように
安らかな眠りを、貴女に
 
私に名をくれた貴女へ
日々を共にしてくれる、貴女へ
これが私に出来ること、ですから

たとえこれが一時しのぎでも
今このときに、安らかに眠る夜を与えられるのなら
幾夜でも



―おやすみなさい―



言葉にならぬ思いは夜に溶け
しかし確かに、彼女を包んでいた――

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